一般財団法人行政管理研究センター理事長の渡会修（わたらいおさむ）と申します。

　1977年（昭和52年）に当センターが設立されてから45年余が経過しました。この間、行政改革、情報公開、個人情報保護、公文書管理、行政手続、行政不服審査、行政評価など行政管理分野に関する調査研究、研修、出版等の事業を展開し、それらを通じて学界と官界との間で大きなネットワークを築き上げてきました。例えば、季刊誌への研究者の論文と行政従事者の実務報告という双方向からの掲載や行政機関職員に対するセミナーでの研究者の講演などを通じた交流もありますし、豊かな研究実績を有する研究者の指導を仰いで作成した調査研究報告の行政機関への提供もあります。また、当センターで研究員として在籍中に学界・官界双方と関わった多くの方が大学教員として活躍されてもいます。
　このように、当センターは、行政管理分野における「学と官の架け橋」として実績を積んできました。

　2020年11月には「公務部門ワークスタイル改革研究会」が発足しました。オフィス改革、ICTシステムの導入などに実績のある企業と行政機関の職員が一堂に会し、それぞれの知見を披歴し合いながら公務部門の実情を踏まえたワークスタイルの在り方を探求しています。行政DXを始めとする各種テーマについて、当初は、会員同士の講演・意見交換が主でしたが、最近では、企業会員による公共団体会員へのコンサルティングや会員同士がスクラムを組んだ公開セミナーの開催なども始まっています。

　当センターは、従来の「学と官の架け橋」を基本に据えつつ、新たに民も含めた「産学官共創のプラットフォーム」というステップへの展開を図ってまいりたいと考えています。皆様には、以上のような当センターの実績と今後の方針を是非ご理解をいただくとともに、心温まる御指導・御協力を心よりお願い申し上げ、私の御挨拶といたします。

2024年（令和６年）１月
一般財団法人　行政管理研究センター
理事長　渡会 修（わたらい おさむ）

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